【ニュルンベルク篠原成行、斎藤義彦】試合会場のフランケン競技場には、キックオフの数時間前から日本人サポーターが詰め掛けた。周辺道路は、サポーターの着るユニホームで「サムライ・ブルー」に染まり、あちこちで「ニッポン・コール」がわき起こった。
強い日ざしが照りつけ、朝から気温が上昇、昼前には30度近くに。それでも開門の正午前に集まった日本人はクロアチア人の10倍以上に上った。東京都大田区の会社員、高木和男さん(28)は「オーストラリア戦と同様、暑くなったのが心配。選手交代を早くして、攻撃し続けてほしい。先制点を取れるかがカギ」と強調。福井県坂井市の無職、小林正一さん(72)は「ブラジル戦も観るが、ここで負けたら消化試合だ。とにかく勝って勝ち点3を得ることが大事だ」と力を込めた。
顔に日の丸のペインティングをしていた東京都の会社経営、高橋知さん(44)は「もう後がない。今日は絶対勝って決勝トーナメントに行く」と力を込める。千葉市の大学院生、井上玄さん(31)は「客観的に見るとクロアチアは強い。でも勝つしかない。たとえ後半、暑さで選手がバテても僕たちが支えます」と闘志を燃やしていた。
毎日新聞 2006年6月18日 20時05分 (最終更新時間 6月18日 20時17分)