サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会は第17日の25日午後9時(日本時間26日午前4時)、ニュルンベルクで決勝トーナメント1回戦のポルトガル-オランダ戦が行われ、ポルトガルが1-0で勝った。ポルトガルは準々決勝でイングランドと対戦する。
試合は、両チームとも相手の強力なサイド攻撃を封じるため最終ラインを押し上げ、狭い中盤で激しくボールを奪い合う展開が続いた。ポルトガルは、右サイドバックのミゲルがロッベンの果敢な突破をことごとく抑えて流れを引き寄せると、前半23分、連係プレーで右サイドに抜け出したデコが低いクロスをゴール前へ。パウレタのポストプレーから攻め上がったマニシェが1人をかわしてシュートを決めた。
ポルトガルの組織的な守備の前に思うような形を作れないオランダは、ファンペルシが深い切り返しから独力で打開を図り、ペナルティーエリア内まで進入してシュート。しかし、ボールはわずかにゴール左へ外れた。
前半途中にロナルドが負傷交代したポルトガルはロスタイム、コスティーニャが2枚目の警告で退場になると、後半はオランダが主導権を握った。後半4分、コクがバーをたたくボレーを放ち、同6分にはファンボメルのシュートがゴール左ポストをかすめ、オランダが立て続けに決定的な場面を作った。
ポルトガルも守勢にまわることなく、フィーゴやデコが抜群のキープから好機を演出。見応えのある展開になったが、同17分、オランダのブラールーズが2枚目の警告で退場。さらにポルトガルのデコ、オランダのファンブロンクホルストが退場し、最終的に計16枚の警告が飛び交うなど、試合は大荒れに。ポルトガルは最後までオランダの猛攻に耐え、前半の1点を守って逃げ切った。【デジタルメディア局】
毎日新聞 2006年6月26日 6時14分 (最終更新時間 6月26日 8時37分)