決勝トーナメント1回戦で屈指の好カードだったポルトガル・オランダ戦は、計4人の退場者を出したうえ、両チームで16枚のイエローカードが乱れ飛ぶ後味の悪い展開となった。優勝を狙う両チームにとっては正念場の試合。結果を求める強い意欲が空回りして、プレーをエキサイトさせる一因となったようだ。
1試合での退場4人は今大会の1次リーグ、イタリア・米国戦、クロアチア・オーストラリア戦の3人を塗り替えるW杯新記録。警告数「16」は02年日韓大会の1次リーグ、ドイツ・カメルーン戦と並ぶ大会最多記録となった。今大会の退場者総数は23人となり、過去最多だった98年フランス大会の22人を上回った。
この試合は04年欧州選手権や昨年のW杯欧州予選でも実績のあるロシアのイワノフ主審が務めていた。乱戦を制したポルトガルだが、この試合で退場となったデコ、コスティーニャはイングランドとの準々決勝は出場停止となる。
毎日新聞 2006年6月26日 12時29分 (最終更新時間 6月26日 12時52分)