【ローマ海保真人】イタリア・プロサッカー1部リーグ(セリエA)のユベントスの元選手で、同クラブ幹部のジャンルカ・ペソット氏(35)が27日、トリノ市内のユベントス本部の窓から転落して重傷を負い、病院に収容された。飛び降り自殺を図ったとみられる。
伊メディアによると、ペソット氏は手に数珠を握り締めて屋根窓から15メートル下に転落したが、車の屋根にぶつかり一命を取り留めた。同氏は今季まで現役のDF選手で、かつてはイタリア代表にも選ばれた。先月、選手を引退しフロント入りしていた。ユベントスが中心の不正疑惑事件では、名前が挙がっていなかった。うつ病を患っていたとされる。
イタリア代表主将でユベントス所属のカンナバロは、W杯ドイツ大会の合宿地で一報を聞き、記者会見場から退席した。代表チームの主力で同チーム所属のデルピエロ、ザンブロッタは、ドイツから急きょトリノへ向かった。
毎日新聞 2006年6月28日 9時34分