三洋電機が、半導体子会社「三洋半導体」(群馬県大泉町)の売却先の募集を始めたことが14日、分かった。投資ファンドなどが関心を示しており、早ければ6月末までに決める模様。事業の選択と集中を進め、収益力の回復を急ぐ。
同社の半導体事業は04年10月の新潟県中越地震で生産子会社が被災したことなどが響き、赤字に転落。06年7月に分社化し、不良在庫の処理と減損処理などのリストラを進めた。07年3月期は営業黒字に転換する見通しだが、半導体事業の継続は投資負担が大きいため売却を検討していた。
映像・音響向け製品などに強みがあり、内外の半導体メーカーが関心を持っている模様だ。【田畑悦郎】
毎日新聞 2007年3月14日 23時07分