三洋電機は、ニッケル水素電池事業などを富士通の子会社に譲渡すると発表しました。パナソニックの完全子会社となるための独占禁止法の審査で承認を得るための措置だとしています。
三洋が売却するのは、乾電池型充電池「エネループ」などを製造している「三洋エナジートワイセル」と、リチウム電池の製造を行っている「三洋エナジー鳥取」の2つの子会社です。両社のすべての株式を富士通の子会社「FDK」に64億円で譲渡します。
三洋電機はパナソニックの完全子会社になる予定ですが、ニッケル水素電池などの世界シェアが高くなることから、事業の一部を譲渡しないと、アメリカや中国で独占禁止法上の承認をうけることが難しいと判断したということです。
なお、看板商品である「エネループ」については、売却先から製品を仕入れる形で販売を続けるとしています。(28日18:43)