石油元売りの新日本石油と新日鉱ホールディングスが経営統合に関する契約を正式に結び、新たにJXグループを設立することを発表しました。
発表によりますと、新日石と新日鉱は来年4月に共同で持株会社の「JXホールディングス」を設立、その後それぞれのグループの事業を持株会社の下に再編します。
また、新日石1株に対して持株会社の株式を1.07株、新日鉱1株につき持株会社の株式1株を割り当てるということです。
国内の石油需要が落ち込んでいることから、両社は石油精製能力の削減を計画より1年前倒しで実施することを打ち出したほか、合併による効果で年間600億円以上の経費節減を実現すると説明しています。
「JXホールディングス」は天然ガスや燃料電池部門などの売り上げ増加を目標にしていますが、石油部門の占める割合が大きいため、今後ガソリンスタンドの統合などに注目が集まりそうです。(30日19:53)