日弁連は7日、島根県隠岐諸島の3町1村を管轄する松江地裁西郷支部管内に法律事務所を開設し、7月に管内で2人目となる弁護士が所長に就任すると発表した。これで地裁支部があるのに弁護士がいないか、1人しかいない「ゼロワン地域」がすべて解消される。
就任するのは、奈良県出身で、現在は第二東京弁護士会の佐々木久実弁護士(28)。松江市内で記者会見し「過疎地域で悩みや問題を抱える人たちの支えになっていきたい」と抱負を語った。
西郷支部管内は昨年2月以降、2人常駐していた弁護士が1人になり、全国253の地裁と地裁支部管内で唯一のゼロワン地域となっていた。弁護士が1人しかいないと、利害が対立する問題が起きた場合、一方の当事者は本土の弁護士に相談するしかなかった。〔共同〕