海南省党委員会全面深化改革委員会弁公室(同委自由貿易港活動委員会弁公室)によると、財政部(省)、税関総署、国家税務総局は11日に共同で、「海南自由貿易港の原材料『ゼロ関税』政策に関する通知」を発表し、同港初の「ゼロ関税」対象商品リストを発表した。新華社が伝えた。
同通知によると、海南省が全島封鎖管理を行う前に、海南自由貿易港で登録を行い、独立の法人格をもつ企業は、自社の生産に使用する、加工貿易モデルで生産加工を行う、同モデルでサービス貿易を行う過程で消費する原材料を輸入する場合に、関税、および輸入段階での付加価値税と消費税が免除される。
「ゼロ関税」適用の原材料にはポジティブリスト管理を実施する。第1弾の「ゼロ関税」適用の原材料には、ヤシなどの農産物、石炭などの資源製品、キシレンなどの化学工業製品、光ファイバープレフォームロッドなどの原材料、また飛行機、その他の航空機、船舶メンテナンス用部品など8税目169項目の商品が含まれる。リストは今後、海南省の実際のニーズと監督管理条件の動きに基づいて調整される。
「ゼロ関税」が適用される原材料は同港内の企業が生産・使用するものに限られ、税関の監督管理を受け、島内での譲渡や島外への移動はできない。企業が破産したなどの理由で、譲渡や移動が必要になった場合は、承認を受けた上で追加納税などの手続きを行わなければならない。
「海南自由貿易港建設総合プラン」に基づき、全島封鎖管理が実施されるまで、同港の「ゼロ関税」政策は4種類の商品をカバーし、「1ネガティブ3ポジティブ」のリストを通じて管理が行われる。このうち企業が自社用の生産設備への「ゼロ関税」にはネガティブリスト管理を実施し、営業用車両、生産の原材料、島内住民が消費する島外からの商品にはポジティブリスト管理を実施する。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年11月13日