電子情報技術産業協会(JEITA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)が12日発表した2014年の国内メーカーの携帯電話・PHS出荷台数は、前年比10.4%減の2130万8000台だった。4年連続で前年実績を下回った。
全体のうちスマートフォン(スマホ)の出荷台数は30.2%減の919万台で、出荷台数全体に占める割合は43.1%と12.2ポイント低下した。PHSは40.9%減の92万8000台。14年は1~3月に通信各社の販促などで売り上げが拡大したが、それ以降は大きな動きが見られなかった。
従来型の携帯電話の出荷台数が7年ぶりに増加したとの民間調査については「シニア層や2台持つ人からの需要が根強い」(JEITA)との見方を示した。料金の安さも人気を支えているという。
併せて発表した14年12月の携帯電話・PHS出荷台数は、前年同月比10.6%減の251万5000台だった。8カ月連続で前年実績を下回った。スマホの出荷台数は9.1%減で2カ月ぶりのマイナスだったが、冬商戦が堅調に推移し2カ月連続で140万台を上回った。
統計は富士通(6702)、シャープ(6753)、ソニー(6758)、京セラ(6971)など国内メーカーのデータを集計した。米アップルの「iPhone(アイフォーン)」や韓国サムスン電子の「ギャラクシー」などは含まない。〔日経QUICKニュース(NQN)〕