甘利明経済財政・再生相は12日の経済演説でアベノミクスの成果を強調した。演説の冒頭、「有効求人倍率は22年ぶりの高水準、名目雇用者報酬が17年ぶりの高い伸び、企業の経常利益は過去最高水準、上場企業の自己資本利益率(ROE)は政権発足時の1.5倍、倒産件数は24年ぶりに年間1万件を下回った」と、具体的な数字を列挙した。
演説で甘利経財相は「本年はまさに正念場の年であり、これまで以上にアベノミクスを強力に推進・展開する」と語った。「全国津々浦々まで景気回復を実感してもらうよう全力を尽くす」とも訴えた。
成長戦略は「スピード感を持って強力に実行・実現する」と語り、農業など岩盤規制の改革に取り組む考えを示した。
環太平洋経済連携協定(TPP)も「昨年11月の首脳会合・閣僚会合で交渉の終局が明確になりつつあることが確認された」と早期妥結に向けた決意を示した。