【カイロ=共同】日本外務省は14日、イラク北部のクルド人自治区の中心都市アルビル周辺で2月上旬、トルコから陸路でイラクに入国した邦人がクルド人自治区当局に不審者と疑われ、一時、拘束されたと発表した。
外務省は邦人の身元を明らかにしていない。外交筋によると、拘束されたのは男性で、観光目的でイラクを訪れていたとみられるという。拘束は数日間に及んだが、男性は既に釈放され日本に帰国したという。
外務省によると、国境地帯ではクルド治安部隊と過激派組織「イスラム国」との戦闘が行われており、クルド人自治区当局はトルコ・イラク国境を通って外国人が同組織の支配地域へ入ることに対し警戒を強化しているという。