20日午前1時ごろ、東京都江東区東陽5の5階建てマンションから出火し、2~5階部分の計約220平方メートルが焼けた。東京消防庁などによると、住民2人が死亡し、20~60代の男女6人が煙を吸ってのどをやけどするなど重軽傷を負った。
警視庁深川署によると、死亡したのはこのマンションに住む大学院生、川村友也さん(23)と会社員、伊達翔太郎さん(22)。
同署と東京消防庁によると、マンションは1階が整骨院、2~5階が住居で、10世帯計11人が住んでいた。現場には消防車など40台以上が出動し、火は約3時間後に消し止められた。2~3階部分が激しく燃えており、同署は出火の原因を詳しく調べている。
現場は東京メトロ東西線木場駅から北東約400メートルのマンションが立ち並ぶ住宅街。現場では住民が着のみ着のままで飛び出すなど騒然とした。隣のマンションに住む男性会社員(39)は避難する際、出火したマンションから「助けてくれ」と叫ぶ男性の声を聞いたという。「とにかく逃げることで精いっぱいだった」と話した。