【ニューヨーク=蔭山道子】米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが24日発表した2014年12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市)は前年同月比で4.5%上昇した。上昇率は11月(4.3%)より拡大し、市場予想も上回った。上昇率の拡大は13年11月以来、13カ月ぶりとなる。
住宅価格は前月比では0.1%上昇した。前の月まで3カ月連続で低下していたが、4カ月ぶりに上昇に転じた。
数字をまとめる指数委員会のブリッツアー会長は、中古住宅の販売状況が平常時に近い状態に戻りつつある一方で、住宅建設や新築住宅販売が弱いと分析。米住宅市場の回復は「鈍化している」との見方を示した。