ガソリンの店頭価格が2週連続で上昇した。資源エネルギー庁が25日発表した23日時点のレギュラーガソリン店頭価格(全国平均)は前週比2.5円高の1リットル137.9円だった。2月中旬までの原油価格の上昇傾向を受けて元売りが卸価格を引き上げ、店頭に波及した。
ガソリン価格は前週に約7カ月ぶりに上昇に転じており、2週で計4.4円上がった。横ばいだった高知を除く46都道府県で値上がりした。地域別で最も高かったのは鹿児島県の146.4円。一方、最も安かったのは沖縄県で133.5円だった。
灯油の店頭価格も2週連続で上昇し、前週比1.2円高の1リットル83.3円だった。
寒冷地で指標となる生活協同組合の灯油の配達価格も、一部で値上げの動きが出ている。共立社(山形県鶴岡市)は23日から1リットルあたり4円引き上げた。コープさっぽろ(札幌市)は3月1日から3円上げる予定だ。
JX日鉱日石エネルギーなどは、今週もガソリンの卸価格を引き上げると特約店に通知した。ただ、足元で原油価格の上昇が一服していることもあり、上げ幅は1リットル1円程度と小幅となった。
調査を担当する石油情報センターでは「これまでの卸価格の上昇分が全ては転嫁されておらず、来週も店頭価格は上がる」とみている。