【ワシントン=岩本昌子】全米不動産協会(NAR)が27日に発表した1月の仮契約住宅販売指数は、前月の改定値から1.7%上昇の104.2だった。2013年8月(105.2)以来、約1年半ぶりの高水準。上昇幅は市場予測の平均(2.4%程度の上昇)を下回ったが、2カ月ぶりの上昇。前年同月比では8.4%上昇した。
同指数は契約書にサインはしたが取引が完了していない仮契約状態の中古住宅販売状況を表す。仮契約から通常1~2カ月で取引が完了するため、中古住宅販売の先行指標とされる。
NARは雇用の改善や住宅価格の上昇の減速が販売を後押ししていると指摘。加えて市場に投資目的での住宅購入や現金一括払い客が減ったことで、従来の住宅購入希望者が契約しやすい状態になっていると分析している。