3日午後7時15分ごろ、北海道・新千歳空港で滑走路や誘導路などに鹿7頭が侵入しているのが見つかった。国土交通省新千歳空港事務所によると、この影響で空港の滑走路が2本とも閉鎖された。
隣接する航空自衛隊千歳基地が滑走路1本を開放して発着を再開したが、国内線31便に最大約2時間40分の遅れが出た。3便が函館、旭川、羽田に目的地を変更した。
7頭は除雪車など車両9台が約7時間かけて追い払った。4日午前2時半ごろすべての鹿が南側のゲートから出たのを確認し、同3時10分に滑走路の閉鎖は解除された。
4日午前5時ごろにも、再び5頭が侵入しているのが見つかり、午前9時までに北側のゲートから追い出した。
空港の敷地は高さ約2メートルのフェンスで囲まれている。破られた形跡は見つかっておらず、侵入経路は不明という。〔共同〕