中国大学統一入学試験(通称「高考」)が終わり、夏休み旅行が盛大に幕を開けた。今月10日以来、上海虹橋国際空港の1日当たりの便数は714便程度をキープし、国内線はほぼ前年同期と同じ水準まで戻っている。同空港の利用者も一日延べ10万人と、前年同期比で8割以上にまで回復した。澎湃新聞が報じた。
虹橋国際空港で搭乗待ちの旅客(撮影・陳少穎)。
虹橋国際空港の関係責任者は、「省を跨いだ団体旅行が解禁となるのに伴い、上海―北京を往復する路線が安定して増加し、旅客数は全体的に見て少しずつ増加し、最終的に前年同期と同じまで戻ると見込まれている」と説明する。
上海浦東空港によると、最近、中国国内便を利用する旅客数が回復しており、今後もその傾向が続くと予想されている。5、6月、同空港の国内線数と空港利用客は増加の一途をたどり、市場は目に見えて回復傾向にある。うち、5月は、国内線の出発・到着数、利用者数が前月比で37.1%増と74.9%増だった。6月の国内線数と旅客数は前年同期比で7割と6割程度にまで回復した。
利用者増加で店舗の回復も加速
今月1日から暑運(夏休みの帰省・旅行に伴う鉄道輸送体制)が実施されているのを背景に、利用者数も増加の一途をたどっており、今月10日から、虹橋国際空港の小売業の店舗の来客数も1日当たり約10%増の勢いで増えている。今月16日には、90%以上の店舗が営業を再開する。
虹橋国際空港は、「飛常享購」と題する販促キャンペーンを実施し、商品を割引価格で販売して、各店舗の回復加速をバックアップする。
スキャンすると各店舗の割引状況を調べることができるQRコード。
虹橋国際空港第二ターミナルの北搭乗待合エリアのグルメ広場はこのほど、完全リニューアルオープンした。ネオンで輝く壁や飛行機が離着陸する滑走路を見ながら食事ができるレストランなどがその目玉だ。このグルメ広場の面積は約1168平方メートルで、ブランドのレストラン9軒が集まっており、その値段も市内で食べるのと同じ価格に設定されている。同エリアでも割引キャンペーンが実施されている。(編集KN)
リニューアルオープンしたグルメ広場。
「人民網日本語版」2020年7月16日