10日午前の東京外国為替市場で、円相場は4日続落した。12時時点は1ドル=121円64~68銭近辺と前日17時時点に比べ77銭の円安・ドル高で推移している。朝方から、円売り・ドル買いが先行した。米金利の先高観を背景に日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢だった前日の海外市場の流れを引き継いだ。日経平均株価が反発して始まったことも、投資家のリスク選好姿勢を強め、円を売りドルを買う動きを促した。12時すぎに円は一時1ドル=121円83銭近辺と、2014年12月8日以来、約3カ月ぶりの円安・ドル高水準まで下落した。
9~12時の円の高値は121円40銭近辺で、値幅は43銭程度だった。
円は対ユーロで反落。12時時点は1ユーロ=131円71~74銭近辺と同39銭の円安・ユーロ高で推移している。円が対ドルで下落した流れが、円の対ユーロ相場にも波及した。
ユーロは対ドルで5日続落。12時時点は1ユーロ=1.0824~27ドル近辺と同0.0040ドルのユーロ安・ドル高で推移している。米早期の利上げ観測によりドルは主要な通貨に対し強含んでいる。12時すぎに一時1ユーロ=1.0793ドル近辺と、2003年9月3日以来、約11年半ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕