10日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は小幅に続落した。大引けは前日比6円86銭(0.28%)安の2426円44銭だった。後場に入り日経平均株価が下げに転じたことで、投資家心理が悪化。ジャスダック平均はこのところ高値圏で推移していることもあり、利益確定売りが優勢になった。前場で高かったアサカ理研が下落に転じたほか、アクモスが商いを伴って売りが出た。
朝方は高く始まった。午後に入り日経平均が下げに転じたことにつれる格好で、ジャスダック銘柄も売られた。ただ下げ幅は日経平均などに比べると限られた。市場では「景気ウオッチャー調査などでは個人消費などに明るさが見えたことで、内需関連株の一角に買いが続き下支えした」(三木証券の北沢淳・投資情報部課長代理)との声があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で753億円、売買高は1億7923万株。主力銘柄で構成するJASDAQ-TOP20は3日続落した。
アサカ理研やアクモスに加え、オルアバウトや大塚家具、SOLHDが下落した。竹内製作所やウェッジHD、ワットマンが上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。大引けは前日比5.33ポイント(0.62%)安の854.69と、昨年10月21日以来となる約4カ月半ぶりの安値を付けた。17日から始まる新規株式公開(IPO)を前に換金売りが出た。シリコンスタ、OTSやITbookが下げた。ACCESSやモブキャス、サイバダインが上げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕