【NQNニューヨーク=岩切清司】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅続落した。終値は前日比27ドル55セント(0.2%)安の1万7635ドル39セントとなった。2月2日以来ほぼ1カ月ぶりの安値を付けた。新規の売買材料に乏しく方向感に欠けた。米金融政策に対する関心も高く積極的な売買を見送る投資家も多かった。
朝方は買いが先行する場面があった。前日にダウ平均が今年最大の下げ幅となり、目先の戻りを期待した押し目買いが入った。ただ、買いが一巡すると次第に上値が重くなった。
外国為替市場ではドルがユーロ/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5EBE7E5E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXに対して一段高の展開となり12年ぶりの高値を更新。米国外で事業を展開する企業の収益への圧迫要因として意識されやすく、株式市場には警戒感が残った。
来週には米連邦公開市場委員会/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE2E2E4E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(FOMC)が開かれる。政策金利/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E4EAE3E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXの引き上げ時期を見極めるうえで重要なイベントだけに、株式市場では早くも様子見ムードが漂い始めた。
ナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数も続落した。終値は同9.854ポイント(0.2%)安の4849.941となった。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「生活必需品」や「IT(情報技術)」など7業種が下げた。「金融」や「エネルギー」が上げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億8000万株(速報値)、ナスダック市場は約17億8000万株(同)だった。
取引所運営のナスダックOMXグループが安い。エネルギー関連の先物市場を創設すると発表したが影響は限定的で相場全体の地合い悪化の流れが波及した。アップルやコカ・コーラ、マクドナルド、通信機器のシスコシステムズも売られた。