13日午前の東京株式市場で、日経平均株価は大幅に続伸した。前場は前日比273円99銭(1.44%)高の1万9265円10銭で終えた。一時は上げ幅が280円強に拡大し、1万9277円まで上昇。取引時間中としては、2000年4月20日以来、約15年ぶりの高値を付けた。前日の米株高に加え、高まる大手企業の賃上げ機運を受けた投資家心理の改善が上昇に弾みを付けた。外国人投資家や国内の公的資金などによる日本株の運用残高積み増しによって株式需給が引き締まっており、買いの動きが広がった。株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う現物株の売買が差し引きでやや買い越しとなったことも相場押し上げに寄与した。
東証株価指数(TOPIX)とJPX日経インデックス400も続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で2兆7958億円、売買高は20億750万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1228で全体の66%を占めた。値下がりは464、変わらずは175だった。
値がさ株の上昇が目立った。ファナックは13%高。株主還元の強化を期待した買いによって上げ、1銘柄で日経平均株価を120円以上押し上げた。ファストリやソフトバンクも上昇した。三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGのメガバンク3社も買われた。
一方、前日に急伸していたエーザイは利益確定売りに押されて4%を超える下落となった。浜ゴム、ソニー、千代建、鹿島なども下げた。
東証2部株価指数は続伸した。ラオックス、昭和HD、朝日インテクが上げた。ソディックやアルデプロは下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕