ファーウェイが発表したEMUI 11(撮影・呉涛)。
華為(ファーウェイ)は10日の2020年開発者大会で、最新ユーザー・インターフェースのEMUI 11をリリースした。第2世代オペレーティングシステム「HarmonyOS 2.0」を搭載したデバイスとシームレスに連携できるのが同システムの目玉で、ユーザーは「ハーモニー」の操作環境を体験することができる。中国新聞網が伝えた。
マルチスクリーンコラボレーションなど、オールシーン体験がEMUIを代表する機能の一つになっている。新しくリリースされたEMUI 11は、分散コンピューティング能力がさらに強化され、パソコン上でこれまで1つしか制御できなかったアプリのウィンドウを、同時に3つまで制御することができるようになった。そして、複数のタスクを同時進行させることができ、コラボレーション効率が向上している。
例えば、1つのウィンドウでオンライン授業のライブ配信を表示し、もう1つでメモを開けて授業の要点を記録し、さらにもう一つで友達と授業の内容について交流したり、時々仕事のメッセージを送ったりすることができる。
その他、AI字幕機能が追加され、動画の音声から自動で字幕が生成される。また、英語の音声を中国語に翻訳して字幕を表示することもできる。ネットユーザーからは、「この機能はすごい。今後は字幕付き版を探し回る必要はなくなった」など、喜ぶ声が寄せられている。
地下鉄やオフィスでスポーツ観戦したいのに、イヤホンを付けることができない場合、この機能を使えば解説が字幕に変わる。また、字幕のない英語版の海外ドラマを見ている時に、中国語の字幕を生成することもでき、ドラマファンにとってはうれしい機能となっている。
さらに言及すべきなのは、EMUI 11はシステムレベルの翻訳も提供し、画像やテキストを長押しすると、リアルタイムで翻訳してくれることだ。
EMUI 11のプライバシーやセキュリティー面では、写真共有時に撮影場所や時間、デバイスなどのメタ情報を削除する機能やプライベートメモなどが追加された。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月14日