新疆維吾爾(ウイグル)自治区喀什(カシュガル)地区の伽師(ファイザバード)県江巴孜郷依排克其村にある伊米提・艾山さんの家で、伊米提さんは庭の水道の蛇口をひねり、石けんで手をきれいに洗った後、水を手ですくってそのまま飲み干し、こう言った。「この水は美味しい。そのまま飲める!」(文/人民日報・李亜楠) 今年5月20日から、伊米提さんを含むファイザバード県の1万5300人の貧困層が安心して水を飲めるようになり、ファイザバード県を含め、各民族47万人以上の飲用水問題が解決された。これにより、新疆のすべての貧困層の人々が安全な水を飲めるようになった。 庭の水道で手を洗う伊米提・艾山さん(撮影・李亜楠)。 伊米提さんは今年すでに80歳になる。物心ついてから、その暮らしには常に「溜池」が欠かせなかった。至るところに作られた溜池には、出水期に水路の水や雪解け水、雨水が引き入れられ、人と家畜の水源となってきた。「遠いところだと2キロ以上、近いところでも1キロ近い距離があった。そこから水桶で水を汲んで家まで帰らなければならなかった」と伊米提さんは言う。 溜池の水は滞留水で、人も家畜も飲み、さまざまな物が浮かんでいるため、苦労して汲んできた水もすぐに飲むことはできず、まずはろ過して不純物を沈殿させなければならない。水の色はまさに千変万化で、赤褐色のこともあれば、緑色になっていることもあった。 そんな水はどんな味がするのだろうか?伊米提さんは眉根を寄せ、「苦いんだよ!青々とした木の葉を噛んだ時のように苦い。それに飲むとお腹が痛くなる。でも腹痛を繰り返すうちに慣れてしまったよ」と言う。1974年、伊米提さんは溜池の水を飲みすぎて病気になってしまい、70日以上も入院したこともあった。 新疆・ファイザバード県で、村のレストランが設置した自動センサー付きの蛇口(撮影・単坤)。 不衛生な溜池の水を長年飲んでいたため、水系伝染病や風土病が頻繁に発生した。そんな溜池の水を、伊米提さんは57年間も飲んできた。ファイザバード県の都市・農村飲用水安全管理総合ステーション長の韓慧傑氏は、「これまで何年も連続で、自治区の疾病予防管理センターのスタッフがファイザバード県に駐在して活動を展開してきた」と話す。 1997年、隣の疏勒(ケシケル・イェンギシェヘル)県にある動力付きポンプ井戸7本から、伊米提さんの家まで水道管が引かれた。2005年頃、ファイザバード県でもポンプ井戸が30本掘られ、県全域の人々が溜池の水と完全に別れを告げた。 しかし、地下から汲み上げた水道水を飲み始めて何年も経たないうちに、伊米提さんは水がしょっぱくなったことに気づいた。 |
安心して水が飲めるようになった新疆の貧困層
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