車体の色から「赤電」の愛称で親しまれたJR北海道の711系電車が13日午前、岩見沢―札幌間で最後の営業運転を終えた。札幌駅のホームには朝から多くの鉄道ファンらが集まった。運転終了後、回送列車として札幌運転所に向けてゆっくりと走り出すと、鉄道ファンらは「ありがとう」などと呼びかけながら手を振って見送った。
最後の運転を見届けようと訪れた女性は「学生の頃に使っていた。見知らぬ人と向かい合って座るボックス席が当時は嫌だったが、今となっては懐かしい」と話す。
1968年に当時の国鉄が導入。レトロな赤い車体が鉄道ファンの人気を集めていた。