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淡路島5人刺殺、3人に10~30カ所の傷 強い殺意裏付けか

兵庫県洲本市(淡路島)の5人刺殺事件で、県警は13日、司法解剖の結果、殺害された平野浩之さん(62)ら3人の死因は失血死などで、刺し傷や切り傷が10~30カ所あり、一部は心臓や肺などに達していたことを明らかにした。


県警は近所に住む無職、平野達彦容疑者(40)=殺人容疑で送検=に強い殺意があったことを裏付けるものとみている。傷痕は、容疑者宅の台所から押収したサバイバルナイフの刃の形と矛盾がなかった。


県警によると、浩之さんには右脇腹などに約10カ所の傷があり、肺を刺されたことが致命傷だった。妻、方子さん(59)は背中などに約30カ所、母、静子さん(84)は左脇腹などに約15カ所の傷があり、ともに心臓に達した傷による失血死だった。3人はいずれも9日午前7時15分ごろに死亡したとみられる。


またいずれも起床後、短時間のうちに次々に襲われたとみられることも捜査関係者への取材で分かった。浩之さんは事件発生の9日午前7時13分に「いきなり人が入ってきて刺された。血が出ている」と110番したが、警察官が駆け付けたときには自宅そばの田んぼに倒れていた。


方子さん、静子さんも寝室以外に倒れているのが見つかっており、既に起床していたとみられる。〔共同〕


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