1934年の室戸台風で被災し、解散した堺市の歌劇団が「堺少女歌劇団」として復活し、14日、初めての公演を開いた。80年ぶりの歌劇団復活を400人以上の観客が拍手で祝福した。
歌劇団は小中学生約70人で構成。昨年9月から元タカラジェンヌの指導を受けて練習してきた。初公演は、練習の厳しさに悩む現役団員がタイムスリップして昔の団員に出会い、歌劇の楽しさを再認識するというストーリー。
主役を演じた堺市の中学1年、天上さくらさん(13)は「劇団復活を支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを込めた」と話した。
知人の小学2年の女児が出演したという市内の無職女性(67)は「たくさん練習してきたのを知っていたので、すごく感動した」と話していた。
前身の「大浜少女歌劇団」は1924年に活動を始め人気を集めたが、34年の室戸台風で劇場が被災し、解散した。〔共同〕