電子レンジの庫内の汚れや食品の加熱しすぎが原因で発煙・発火するトラブルが相次いでいるとして国民生活センターは19日、会見を開いて消費者に注意を呼び掛けた。
全国の消費生活センターに寄せられた電子レンジ庫内の発煙・発火の相談は2009年度以降、今年1月末までに少なくとも359件。このうち汚れの付着などによるケースは74件、食品そのものの発煙・発火は122件だった。
国民生活センターが電子レンジを使ってテストした結果、庫内のカバーに食品のかすなどが付着したまま使用すると、加熱開始直後から激しく発火し、火花が散るなどすることが明らかになった。また、冷めた焼き芋をラップをせずに加熱したところ約4分で発煙し、さらに1分程度で発火したという。
同センターは、庫内の小まめな手入れや食品の加熱しすぎへの注意を促す一方、発煙・発火の際はただちに使用を停止して電源プラグを抜き、開けずに煙や火が収まるのを待つよう助言している。
〔共同〕