来日中のオバマ米大統領のミシェル夫人は20日、京都市を訪問した。同日正午ごろ、清水寺(東山区)に到着し、森清範貫主や山田啓二京都府知事らの出迎えを受けた。その後、キャロライン・ケネディ駐日米大使と同寺の「清水の舞台」で、京都市立芸術大の学生による能「羽衣」を鑑賞した。
クジャクの羽のような模様のジャケット姿で現れたミシェル夫人は同大3年の坂万里子さん(21)の優雅な舞を真剣な表情で見つめていた。鑑賞後「すばらしい時間を一緒にすごせてよかった」と笑顔で話し、最後に日本語で「ありがとう」と声をかけたという。
大学によると、若者との交流や日本の伝統音楽に触れたいとの夫人側の要望があり、学生による能の披露が実現した。
ミシェル夫人は続いて伏見稲荷大社(伏見区)を訪れ、同日午後、次の訪問地カンボジアに向けて出発する。