中国の孔鉉佑駐日大使は10月30日に朝日新聞の単独インタビューに応じ、中日関係や中米関係について重点的に語ったほか、香港地区や新疆の問題について立場を明らかにした。
「米大統領選後、中米関係は多少変化するか?」との質問に対し、孔大使は、「米大統領選の結果の如何にかかわらず、対米関係における中国の政策的立場は終始一貫したものとなる。つまり、非衝突・非対立、相互尊重、協力・ウィンウィンの中米関係の発展に終始尽力するということだ。どんな困難に直面しようとも、我々はこの目標に向けて絶えず努力する。現在国際情勢に複雑で深い変化が生じ、過去百年間なかった世界情勢の大変動が加速し、新型コロナウイルス感染症などグローバルな問題が未曾有の試練をもたらしている。各国は互いに利益が融合し、運命と苦楽を共にしており、自国の事のみ考えて他国を顧みないでよい国はない。中米を含む各国は連携して初めて、こうした人類共通の試練に対処することができる」と指摘。
また、孔大使は、「現代世界はすでに対立の時代ではなく、対話の時代だ。分断の世界ではなく、融合の世界だ。ゼロサムの関係ではなく、ウィンウィンの関係だ。大国である中米はなおさらに自らの負う重要な責任を明確に認識し、相互理解と相互尊重を基礎に、より安定した健全な中米関係を発展させて、『ポストコロナの世界』のグローバル・ガバナンスの構築に積極的役割を果たすべきだ。これは中米の長期的利益にかない、国際社会も一致して期待していることだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年11月2日