トランプ米大統領は13日午後9時(日本時間14日午前10時)、ホワイトハウスでシリアに対する軍事攻撃について、テレビ演説をした。発表された演説の全文訳は以下の通り。
米がシリア攻撃、軍関連施設にミサイル 英仏と共同作戦
特集:シリア情勢
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米国民の皆さん、つい先ほど私は米軍に対し、シリアの独裁者・バシャール・アサドの化学兵器能力に関係する標的を精密攻撃する命令を下した。(今回の攻撃は)フランスと英国との共同作戦であり、現在遂行中だ。我々は両国に感謝をする。
今宵(こよい)、私は皆さんに、なぜ今回の行動を取ったのかをお話ししたい。1年前、アサドは自国の罪のない人々に対し、残虐な化学兵器による攻撃を行った。米国はこれに対し、58発のミサイル攻撃を行い、シリア空軍の20%を破壊した。先週土曜日、アサド政権は再び化学兵器を使い、罪のない市民を虐殺した。今回はシリアの首都ダマスカスに近いドゥマにおいてである。今回の虐殺は、極めて恐ろしい(アサド)体制が化学兵器を使用し、結果が極めて深刻になったものだ。邪悪で卑劣な攻撃によって母親や父親、幼児や子供たちは痛みでのたうち回り、苦しみにあえいだ。これらの行為は人間が行うことではない。怪物による犯罪そのものである。
1世紀前の第1次世界大戦の恐怖ののち、文明国家の国々はともに化学兵器の使用を禁じた。化学兵器は特別に危険なものだ。凄惨(せいさん)な苦しみを与えるからだけではなく、ほんの少しの量でも広範な惨状をもたすものだからだ。
今宵の我々の行動の目的は、化…