27日午前の東京外国為替市場で円相場は反落した。12時時点は1ドル=119円30~33銭近辺と前日17時時点に比べ68銭の円安・ドル高水準で推移している。朝方は、前日のニューヨーク市場で好調な米景気指標を背景に円売り・ドル買いが優勢だった流れを引き継いで始まった。日経平均株価の上昇や債券相場の下落に歩調を合わせるようにして、低金利通貨の円を手放す動きが出て、11時すぎには一時119円41銭近辺の安値を付けた。ただ、期末接近で国内の機関投資家の積極的な売買は細っており、国内輸出入企業による目立った取引もみられなかったことから、明確な方向感を欠く展開だった。
9~12時の円の高値は119円06銭近辺、値幅は35銭程度だった。
円は対ユーロで続伸した。12時時点は1ユーロ=129円75~79銭近辺と同88銭の円高・ユーロ安で推移している。前日のニューヨーク市場では、中東情勢の緊迫を手掛かりに、比較的リスクが低いとされる円を買う動きが強まった。きょうの東京市場でもこうした流れを引き継いで始まったが、その後は動意に乏しかった。
ユーロは対ドルで反落した。12時時点は1ユーロ=1.0874~78ドル近辺と同0.0138ドルのユーロ安・ドル高で推移している。前日のニューヨーク市場でユーロ売り・ドル買いが増えた流れが波及して始まったが、その後は小動きだった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕