【ワシントン=岩本昌子】全米不動産協会(NAR)が30日発表した2月の仮契約住宅販売指数は、前月の改定値から3.1%上昇した。上昇幅は市場予測の平均(0.4%程度の上昇)を上回り、2カ月連続で上昇した。前年同月比では12.0%上昇した。
同指数は、契約書に署名したが、取引が完了していない仮契約状態の中古住宅販売状況を示す。仮契約から通常1~2カ月以内で取引が完了するため、中古住宅販売の先行指標とされる。
雇用の改善や低金利の住宅ローンに加え、家賃の上昇でより多くの賃貸住宅居住者が住宅購入を考慮し始めていることが中古住宅の販売をけん引しているとNARは分析した。これから数カ月も中古住宅販売は増えそうだと予測している。