太田昭宏国土交通相は31日、日中韓の3カ国による観光大臣会合を4月11~12日に都内で開くと発表した。もともと2012年の開催で合意していたが、中韓両国との関係悪化で延期していた。中韓両国を訪れる日本人観光客が落ち込むなど関係悪化の影響が続いており、4年ぶりとなる大臣会合の再開で3カ国の交流促進を図る。
前回の会合は11年5月に韓国・平昌で開き、次回は日本で12年に開くことで合意していた。しかし12年9月に日本が沖縄県の尖閣諸島を国有化したことに中国が反発。日韓関係の冷え込みも重なり、再開のめどが立たない状態が続いていた。
日本を訪れる中国と韓国からの旅客が増える一方、中韓両国への日本人旅客は近年減っている。閣議後の記者会見で太田国交相は、「3カ国による双方向の交流拡大策について議論を深めたい」と語った。