西日本旅客鉄道(JR西日本)は30日、山口線を運行する蒸気機関車(SL)「やまぐち号」向けに、かつての客車を復刻して製造、投入すると発表した。JRグループは明治維新150年の2018年をにらみ17年9月から12月まで山口県に誘客をするデスティネーションキャンペーンを展開、これに合わせて導入する。
やまぐち号は新山口(山口市)―津和野(島根県津和野町)間を休日などに運行している。復刻するのはSL全盛期の旧1等車1両(マイテ49)と旧3等車4両(オハ35が3両、オハ31が1両)。17年9月に投入する。同社がこれらの客車を復刻するのは初めて。
旧1等車はグリーン車で定員は約20人。残る4両は普通車でうち1両はフリースペースを設け、子どもらがSLについて学ぶ場にする。一部の停車駅も改修する。