ホンダは31日、英国工場で輸出用の小型車「シビック」の5ドアタイプの生産を始めると発表した。投資額は2億ポンド(約350億円)。生産開始は2016年以降とみられる。英国工場で生産している多目的スポーツ車「CR―V」の次期モデルはカナダから輸入する。英国工場を5ドアタイプのシビック専用と位置づけて生産量を確保し、効率を高める。
16年以降にシビックの5ドアタイプを欧州に加えて北米などにも供給する計画。投資は次期モデル向けの新規設備が中心で能力拡張は含まない。英国工場の年間生産量の約半分にあたる6万台を輸出にあてる。
一方、これまで英国で生産してきた欧州向けのCR―Vや「ジャズ(日本名フィット)」はそれぞれ、カナダと日本からの輸入に切り替える。ホンダは欧州市場で苦戦しており、販売規模も小さい。海外でも売れるシビックに集中することで生産量を確保する。