三越伊勢丹ホールディングス(3099)が1日発表した3月の売上高(速報、外商を除いた既存店ベース)は前年同月比16.2%減だった。前年にあった消費増税に伴う駆け込み需要の反動減が重荷となった。2015年3月期の累計で見ると、売上高は前期比2.6%減だった。ただ、前年同月比23%前後の減少だった高島屋やJ・フロントリテイリングの百貨店事業に比べ落ち込み幅は小さかった。
旗艦3店では伊勢丹新宿本店が前年同月比15.5%減、三越日本橋本店が20%減だった。時計・宝飾品や家具などで駆け込みの反動減が大きかった。三越銀座店は前年同月比1.9%減と下落率は小幅にとどまった。外国人向けの免税売り上げのシェアは19%まで高まった。首都圏9店舗全体の売上高を商品別に見ると婦人向け衣料品が19%減だった。
前々年との比較では、全体の売上高は4.7%増だった。3月の外国人向けの免税売り上げは前年同月比で3倍と伸びた。「前々年と比べると、宝飾品など高額品以外もおおむね堅調だった」という。〔日経QUICKニュース(NQN)〕