6日午前10時10分ごろ、仙台市宮城野区岡田の田んぼに、陸上自衛隊のヘリコプターが不時着した。機長と整備員の計2人が乗っていたが、いずれもけがはなかった。
不時着したヘリは「OH6D」で、テールローター(後部回転翼)が脱落し、メーンローター(主回転翼)が折れ曲がった状態になっていた。
防衛省によると、試験飛行中にエンジンの出力を一時的に下げ、適切に回復するかどうかを確認していたが出力が元に戻らなかったとみられる。
ヘリは陸自霞目駐屯地(仙台市若林区)所属。同駐屯地によると、定期的な整備点検の後、午前9時44分に不時着地点から約5キロ離れた駐屯地を離陸し、試験飛行中だったという。
防衛省によると、2人はいずれも男性で、機長で40代の3等陸佐と整備員で30代の3等陸曹。
現場は東日本大震災で津波の被害に遭った地域にある田んぼの中で、周囲に民家などはなく、地上に被害はなかった。
自衛隊ヘリをめぐっては、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)所属の練習用ヘリが2月13日、宮崎県えびの市の山中で大破しているのが見つかり、乗員3人が死亡した。同17日には、陸自中部方面航空隊の観測ヘリが和歌山県白浜町沖の海上に不時着、乗員2人は無事だった。〔共同〕