長野県防災ヘリコプター「アルプス」が同県松本市の山中に墜落し、パイロットら9人が死亡した事故で、搭乗者の1人のヘルメットに取り付けられた小型カメラで撮影された映像の概要が捜査関係者などへの取材でわかった。アルプスは離陸後、平常通りの飛行を続けていたが、目の前に山肌の木が現れた後、突然、機内が大きく揺れ、3、4秒後に映像が途切れたという。
防災ヘリ、林に接触か 墜落との関連捜査 長野県警
県警はこの映像から、アルプスが鉢伏(はちぶせ)山の谷筋を低空飛行していたところ、尾根の木に接触して墜落した可能性があるとみている。解析をさらに進め、国の運輸安全委員会と連携し、飛行経路や事故原因を調べる方針だ。
捜査関係者などによると、映像は離陸直後から15分前後。音声は記録されていなかった。松本空港を離陸してからしばらくの間、機内外に異常はなかったが、突然、ヘリの飛行高度と同じ高さに木が見え始めたことが映像から確認された。その後、機内が大きく揺れ、3、4秒後に映像が途切れた。
墜落現場の北約100メートル…