京都国立博物館(京都市)は6日、江戸幕府の御用絵師、狩野探幽(1602~74年)の作品「八尾狐図(やおのきつねず)」が発見されたと発表した。
作品は縦109.3センチ、横56.3センチ。薄茶を基調に細かな毛描きが施されている。徳川家光の夢にキツネが現れ、絵師に描かせたとの記録は知られていたが、絵は見つかっていなかった。
京都府内の個人宅にあり、裏書きなどから探幽筆と判明した。7日から5月17日まで開く特別展覧会「桃山時代の狩野派―永徳の後継者たち―」で公開する。
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