群馬県高崎市で買い物中の女性が相次いで硫酸とみられる液体をかけられた事件で、群馬県警は7日、女性(23)に硫酸をかけてけがをさせたとして、高崎市山名町、無職の北村宣晃容疑者(30)を傷害と器物損壊の疑いで逮捕した。県警によると、同容疑者は容疑を否認している。
高崎市内では2日以降、女性が硫酸とみられる液体をかけられる事件が相次いでおり、県警は一連の事件への関与を調べる。
県警によると、今月2日、高崎市矢中町のショッピングセンターで新潟県新発田市のパート女性(44)と群馬県玉村町の女子大生(21)が、JR高崎駅ビルで群馬県藤岡市の女性会社員(23)が、それぞれ硫酸をかけられ、いずれも足に軽傷を負った。
さらに6日午後6時5分ごろ、高崎駅のコンビニエンスストアで群馬県渋川市の女性会社員(34)が硫酸をかけられ、右足のふくらはぎなどに軽いやけどを負った。
4件のうち、2件の液体は鑑定の結果、硫酸と判明した。県警は同一人物による犯行とみて捜査。現場付近の防犯カメラに映っていた不審な男の写真も公開していた。〔共同〕