【ニューヨーク=共同】芸能や政治記事で知られ日本版もある米誌ローリング・ストーンは6日までに、昨年11月に報じた南部バージニア州のバージニア大で性暴力があったとする記事について、虚報の疑いを否定できないとして撤回した。
大学の性暴力が話題になっていた時期の記事で関心を集めたが、報道の直後から事実関係に疑問が出ていた。ダナ編集長は「大学関係者らに謝罪したい」と表明した。
記事はジャッキーと名乗る女性が同大学1年だった2012年、男子中心の学内サークルのパーティーに招かれ、7人から性的暴行を受けたと報じた。契約記者が本人の説明を基に記事にした。
しかしワシントン・ポスト紙などの調査では、女性を誘ったとされる男子学生は存在せず、捜査した警察も被害を立証できないと発表した。女性は捜査への協力とメディアの取材を拒んでいる。