日産自動車は７日、国内で販売する多目的スポーツ車（ＳＵＶ）「エクストレイル」に、ハイブリッド車（ＨＶ）を追加すると発表した。発売は５月13日。ガソリン１リットルあたりの燃費は二輪駆動モデルで20.6キロメートル。日産は電気自動車（ＥＶ）に力を入れているが、国内ではＨＶの人気が高まっており対応車種を増やす。価格は税込みで280万4760円から。

クラッチ制御でモーター走行とエンジン走行を複合的に使い分ける技術を使う。トヨタのＨＶシステムと比べて発進時の加速性能が高いのが特徴だという。ＳＵＶという大型車だが、ＨＶ仕様とすることで４月から厳格化されるエコカー減税の適用基準を満たしている。

そのほか最大時速80キロメートルでの走行時で作動する自動ブレーキも標準装備した。同日記者会見した片桐隆夫副社長は「ＥＶの技術を応用して他社より性能のいいＨＶを出していく」と述べ、ＥＶと並んで今後はＨＶ戦略も強化していく考えを示した。