【ロンドン=欧州総局】10日のロンドン外国為替市場の円相場は小反発。前日終値に比べ15銭円高・ドル安の1ドル=120円15~25銭で引けた。
クロス円取引(ドル以外の通貨に対する円の取引)で円が強含み、対ドルでも円は底堅く推移した。
円の対ユーロ相場は続伸。同80銭円高・ユーロ安の1ユーロ=127円65~75銭で引けた。
ユーロは対ドルで続落。前日終値に比べ0.0055ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0620~30ドルで取引を終了した。
米利上げ観測や米欧の金利差拡大を意識したユーロ売り・ドル買いが先行した。ユーロは一時、3月17日以来のユーロ安・ドル高水準となる1.0567ドル近辺まで水準を切り下げた。
英ポンドも対ドルで続落。対ドルで同0.0085ドルポンド安・ドル高の1ポンド=1.4650~60ドル。
5月の英総選挙を控えポンドが売られやすい地合いが続く中、2月の英鉱工業生産指数が市場予想を下回ったことを受けてポンド売りが加速する場面もあった。ポンドは発表直後に一時、1.4591ドル近辺を付け、2010年6月以来、約5年ぶりのポンド安・ドル高水準を更新した。
対円では同1円25銭円高・ポンド安の1ポンド=176円05~15銭で引けた。一時、2月上旬以来のポンド安・円高水準となる175円80銭台を付けた。