【ハノーバー(独北部)=加藤貴行】イタリア・フィアット創業家一族の投資会社、伊エクソールは14日、英領バミューダに本社を置く再保険大手パートナー・リーに総額64億ドル(約7680億円)で買収提案したと発表した。エクソールは欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズの筆頭株主として知られる。成長が見込める買収で金融サービス分野の拡大を図る。
エクソールはパートナー・リー1株あたり130ドルを提示し、現金で全株を取得する方針だ。年内の手続き完了を見込む。パートナー・リーは今年1月、同業のアクシスキャピタルとの合併で合意しており、エクソールはアクシスの評価額に16%上乗せした。パートナー・リーは「取締役会でエクソールの提案を検討する」との声明を出した。