九州電力の株主総会が27日、福岡市内のホテルで行われた。避難計画作りを義務づけられた原発から30キロ圏内の自治体との連絡協議の場の設置や、原発から出る使用済み核燃料を再処理する事業からの撤退を求める提案が株主からあった。いずれも否決された。
総会は午前10時に始まり午後1時前に終わった。株主からは、瓜生道明社長の取締役解任の提案など6件の議案が出された。瓜生氏は川内原発(鹿児島県薩摩川内市)に加え、今年は玄海原発(佐賀県玄海町)が再稼働したと報告した。
原発4基が稼働し、電力が余った場合、九電は今秋にも、太陽光発電事業者に送電停止を求める可能性がある。株主からは「電力需要が落ちる春や秋に原発を止められないのか」との質問も出た。瓜生氏は「太陽光発電は昼間しか電気が出ない。夜中どうするのか」などと応じた。(山下裕志)