【NQNニューヨーク=大石祥代】15日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅に5日続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前日比3.10ドル高の1バレル56.39ドルで取引を終えた。一時56.69ドルまで上昇し、期近物として2014年12月24日以来ほぼ4カ月ぶりの高値を付けた。米エネルギー省が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫の増加幅が市場予想の半分以下にとどまった。需給の緩みが緩やかに解消に向かうとの見方から買いが勢いづいた。
国際エネルギー機関(IEA)が同日、15年の世界の石油需要見通しを前月から上方修正したことも買い材料視された。
ガソリンは反発。ヒーティングオイルは4日続伸した。
ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比8.7ドル高の1トロイオンス1201.3ドルで終えた。外国為替市場でドルがユーロなど主要通貨に対し下げ、ドルの代替資産として逆の動きになりやすい金には買いが優勢になった。ギリシャの資金繰り懸念も強まっており、逃避資金の受け皿になりやすい金に買いが入った面もあった。
銀、プラチナはともに3営業日ぶりに反発した。