東日本大震災の被災地で、桜を介した復興への取り組みが広がっている。「ふるさとでもう一度花見を」「植樹を再生の象徴に」。目的はさまざまだが、被災者や支援者は淡紅色に希望を重ね、再び立ち上がろうとしている。

「避難指示が解けたら、ここと同じように桜にあふれた故郷で真っ先に店を再開したい」。福島市の桜の名所、花見山の麓の庭園で４月上旬、小牛田一男さん（65）は手打ちそばを花見客らに振る舞い力を込めた。…