筑波大学と福島県双葉町は双葉町が保有している震災関連資料や資料を保全する調査研究成果をまとめたホームページを開設した。東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所の事故で大きな被害を受けた被災地の状況を広く発信し、災害の記憶や記録を後世に継承する。今後の災害対策や支援の手法を考える一助になりそうだ。
「福島県双葉町の東日本大震災関係資料を将来へ残す」と題したホームページは、住民の避難の経過やその後の復興活動、現在の町の様子などを写真を交えながら紹介している。避難所に寄せられた千羽鶴や寄せ書きといった貴重な資料写真も公開している。
保全と調査研究は、筑波大図書館情報メディア系の白井哲哉教授らが同町教育委員会と2013年から進めてきた。写真や情報を随時追加するとともに、英語版のページも作成する予定だ。
URLはhttp://slis.tsukuba.ac.jp/futaba―archives