陸上の織田記念国際(18、19日)の男子100メートルで9秒台突入が期待される桐生祥秀(東洋大)が17日、会場の広島市のエディオンスタジアム広島で記者会見し「しっかり(9秒台を)出すために舞い上がらずにいきたい」と意気込んだ。
最終調整ではスタート練習などを行った。追い風参考ながら9秒87を出した3月末のテキサス・リレー以降は、疲労回復に努めながら仕上げてきた。10秒01を出した2年前の大会と比べて精神的に落ち着いているそうで、まずは18日の200メートルで20秒41の自己記録更新を狙う。「200メートルのベストはまだまだ遅い。思い切り、がつんといきたい」と力を込めた。
桐生と同様に2種目に出場する高瀬慧(富士通)は軽めのダッシュなどで汗を流した。状態は良く、本職の200メートルは20秒03の日本記録更新を視野に入れる。「出したい気持ちもあるし、狙えると思っている」と自信をのぞかせた。
女子100メートル、200メートルを走る福島千里(北海道ハイテクAC)は「冬季練習は順調にできた。今シーズンに向けていい流れができたらいい」と抱負を述べた。〔共同〕